3月4日(水)社交サロン ザ・クラブジャパン関西のCS・ホスピタリティー・アカデミー&ランチ社交会で、『備えあれば憂いなし~段取り八分/災害対処はモノの準備から~』と題して、自助の重要性をテーマに、約100名の皆さまに講演しました。万全のコロナウイルス対策がなされた中での講演内容の一部をご紹介します。

自衛隊がなぜ、

自衛隊が一人の死亡者を出すことなく、海外派遣等の任務を遂行できてきた理由は、「備え(準備)」がすべてです。防災のテーマに、考え方の真髄をお話しします。

真に恐れなければならないものは何か?「正しく恐れよ」

備えは、「真の脅威は何か」をしっかりととらえることから始まります。「正しく恐れる」。

古来、人間に災いをもたらしてきたものは、「水」と「火」。これは、普遍的な脅威です。

近い将来、私たちが恐れるべき最も大きな自然の脅威は、南海トラフ地震でしょう。100~150年周期で、間違いなく起きる物理現象です。

南海トラフ地震は、地球の歴史上最も大きな地震の一つだと予測されています。東日本大震災に匹敵します。

抗し得ない脅威は「避ける」ことが、第一です。人間は、自然の脅威には勝てません。「敵を知り己を知る」。

先人の教訓を守った集落は、生き残りました。危険を避けて、集団移住した例は、たくさんあります。

安全な場所(土地)を選ぶのは、暮らしの便利さを選ぶよりも大事な要件です。

大地震のもう一つのタイプは、阪神淡路大震災型の、活断層による直下型の地震です。判っているだけで、全国2000カ所以上にのぼります。

地震で死傷者を出した原因はこの3つが、ほぼすべてです。

このリスクを排除することが、安全確保の必須の条件です。

子供の頃「ブー、フー、ウー」で学びました。

大事なことは、子供の頃から「躾」として、教わってきたことです。

リスクを直視して、「A当たり前のことを、Bボーッとせずに、Cちゃんとやる」。これが「備え」の極意です。

自衛隊、警察、消防は、助けてくれないのか?

助けたいけれど、すべての人を助けられないのが現状です。

救助部隊は、72時間以内に最も危険な状態にある人たちを捜索して、救助しようとします。

自衛隊、警察、消防にしか助けることができない人を助ける・・・・それで助けることができる人数は少なくなります。

だから「共助」なのです。

移動や準備の時間を考えると、どうしても救急救命活動は2日目以降、給水・給食支援は3日目以降になってしまいます。

都市インフラの復旧まで、相当な時間がかかります。この間、頼りになるのは、やはり「自助」努力だけです。

最低限、3日~1週間分のモノの用意が不可欠です。

災害防止研究所が、信頼できる防災グッズを選定したことを認証するマークです。

日常生活で便利で、品質・技術に優れた、多用途に使える、「普段使いのできる便利グッズ」をお勧めします。

モノの備えがなかったら・・・、根性論では生きていけない。

最悪の事態を考えて、モノを準備することです。モノの備えは、ココロの備え、ココロを強くすることにつながります。

日頃から、強いココロを作り、枯れることのない「氣」を養うことが、生きていくしなやかな精神、レジリエンスを高めます。

「自助」の「備え」ができている人に「共助」のココロが生まれる。「自助」と「共助」は一体です。

災害防止研究所は、「モノ」と「ココロ」の備えを基盤として、「危機管理」「(防災)ノウハウ」を普及し、防災意識を啓発していきます。