私たちは、さまざまな出来事に遭遇しますが、現実に起きたことは変えることができません。しかし、それをどう受け取るのかは考え方一つです。

野球の強打者は6割以上が失敗で、3割打てば一流選手。サッカーやバスケットボールのシュートでも同じようなものです。

学校の授業では答えが一つしかないことだけを選んで教えているのですが、現実世界では、正しい答えが何通りも存在します。失敗は、それを積み重ねているうちに成功がやってくる、一つの過程でしかありません。世の中に完璧というものはあり得ない。そう思えば、元気が出てきます。

どんな行動であっても、選択した行動の結果は自分が引き受けなくてはなりません。誰のせいでもありません。

大切なことは、起こったことを真正面から受け止めて、目標に向かって進むこと。やってみなければ分からなかったのですから、失敗だと思っても、次の瞬間に発想を転換して、失敗だと分かっただけでも大成果だ、と思えるかどうかなのです。

どうしようもない壁に突き当たったとき、誰もが「しまった」と思うのは仕方がないことですが、方向を変換するチャンスだと考えることもできますし、問題点がはっきりしたからもっと進むことができると、積極的に考えることもできるのです。

何かしようとするとき、皆の意見が異なることはよくあります。そこで、自分の考えに固執するか、他人の意見を取り入れてより良い考えを導き出そうとするかで、その後の行動は大きく変わります。

富士山に登る経路は360度、限りなくあります。空からだって行けます。他人の意見をよく聞く人は、幅広い選択肢を持つことができる人です。

将来の目標を持っている人にとって、途中での妥協は挫折ではなく、途中での一つの出来事でしかありません。これからどうすれば良いかだけを考えていれば、柔軟な着想が湧いてきて、足元に新しい道が開けてくるものです。

私たちの将来は、経験した出来事によって決められるのではなく、過去に起きた出来事をどう「意味づけ」して記憶に刻んだかによって決まってきます。

目的や目標に適う価値を見いだした人が、「良い経験をした」と言うのです。与えられた状況をどう「意味づけ」するのか、心の持ち方を問われているのです。

環境や他人の意志や起きてしまった事実をどう受け取るかは、あなた自身が決めることです。

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