人が生きていくとき、超えて行かなくてはならない災害は、自然災害だけではありません。さまざまな困難を乗り越えていくために、5つのことを心がけましょう。

1 目標をはっきり意識すること

2 目標実現に向けて、夢や希望を持つこと

3 どんなことがあっても、あきらめないこと

4 人への奉仕と思いやりを持つこと

5 信じること

『防災パスポート』では、この5項目だけを列挙しましたが、趣旨とするところは、次のようなものです。

「防災」が自然災害だけを対象とするように語られますが、災害には、自然災害もあれば人為災害もあり、本来、人に及ぼす、あらゆる「災」と「害」を包含するものです。「災害」を乗り越えて進んでいくために、まずは未然に防ぐ努力をしましょう本旨に返って、「災害防止」というチョット語呂の悪い言葉を使っています。

私たちが困難や災害を乗り越えられるのは、明確な目的意識があり、具体的で実現可能な目標があるときで、漠然と行動しているときには、ショックやストレスしかありません。目的や目標があるから、頑張れるのです。

目的や目標に向かう強い気持ちは、夢や希望として語ることによって、強い意志となって行動の意欲を湧き起こし、行動は、あなたに幸運(よき結果)を招き寄せます。

どんなことがあっても諦めず、歩みを止めさえしなければ、実現に近づきます。

そのときに最高の助けとなるのは、家族や仲間や周囲の人たちの物心両面の支えです。それはあなたが誰かのために奉仕し、他人への思いやりを持つことによってもたらされるもので、良き人間関係は、あなたの目標実現への活力になります。

自分を信じ、仲間を信じ、公的な支援を信じ、そして誰にも頼らずに、目標達成を信じることです。

これが、防災意識、自助意識の原点だと考えています。