自尊感情が「自分を尊重する感情」であるのに対して、自己効力感は、仕事や課題で成果を出すことができる、あるいは適切な行動をとることができるという、「自分の能力に対する確信」のことを言います。

自己効力感の強い人は、何度失敗しても、失敗に価値を見出し、失敗を糧に目標に向かう力のある人で、逆境にひるむことなく挑戦し続けます。

人は、自分が望む“何か”を実現するために生きているのですから、行動や起こった出来事の良し悪しや意味は、自分で決めれば良いのです。他人の期待を満たすために生きているのではありません。

成功したか失敗したかにかかわらず、その結果を受け入れて、自分自身の成長の糧になった、成長したと、自己の努力を前向きに認めることのできる人は、いつか必ず成功します。

目標に価値を見つけ、やればできると信じて行動する人は、苦しくても諦めません。常により良いものを目指して、目標に向かって進むことができます。日々、小さな改善の努力を積み重ねて、「自分が目標に向かって前進しているのだ」と信じる力が、自己効力感になります。

人は必ずしも明確な価値や意義を意識しているわけではありませんが、他人から認められた喜びや充実感を感じたり、励ましを受けたりしたとき、何かの役に立っていることに気がつき、自信が生まれ、行動への勇気につながります。

子供が、褒められて、自信を持つ姿を思い出してください。 

自己効力感は、「行動によって、ある結果を生み出す期待や推測がある」ことと、「ある結果を生み出すために実行できるという確信」を持つことで高まります。

確固たる自己効力感は、自力で達成した成功体験を持つことで、より強く意識されます。同じような人が成功している “お手本(代理体験)から学ぶこと”も有効です。

つまり、目標を定めて、計画を練り、準備を整え、成功の確信をもって実行に移すという当たり前の手順を踏むことが、自己効力感を高めるのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です