1 考え方が心に影響する

人間は、身体と心と頭(考え方)の三つで成り立っています。

身体を造るものは食べ物であり、呼吸やバランスの良い姿勢を保つことによって身体の機能が働きやすいように整えられます。

頭(考え方)は、学習することができるもので、身体と同じようにトレーニングで働きを高めることができます。

そして、人の心は、健康であるかことと、起こった出来事をどう考えるかという考え方(頭の働かせ方)の習慣によって大きく影響されます。

頭で考えたことが、プラス(有益)であれば心地よく感じて心が落ち着きますし、マイナス(害)であれば心は不安定になります。

自律神経やホルモンの働きで学んだとおり、楽しい、嬉しい、充実感がある、喜びがある、幸せを感じる、愛を感じる、何かに集中する・・・そういったポジティブな発想は、心の動きを通じて、身体と頭の働きを活発にするように働きます。

逆に、辛い、悲しい、寂しい、心配だ、嫌だ、腹立たしい、あるいは恨む、妬む、批判するなどといったネガティブな発想、心の動きは、自分の身体を守るかのように、身体や頭の働きを抑制するように働きます。

身体を整え、自律神経やホルモンの分泌に好影響があると思われる行動や動作や考え方を習慣づけることによって、心の働きをポジティブにすることができます。

例えば、リーダーの養成が良い例です。指導しやすく、教える方も教わる方も分かりやすい、リーダーらしい立ち姿、歩く姿、起居動作などの形から入ります。

リーダーに相応しい言葉遣いや行動・動作などの表現方法を身につけながら、表現することを通じてリーダーを意識させます。常に元気で力強い姿を見せることが組織の構成員全員に無形の影響を与えることに気づかせ、組織の象徴としての在り方、リーダーが組織の士気に与える影響の大きさを経験として理解していきます。

同時に、最悪の事態を避けて、目標に向かってあらゆる努力を集中して考えていく、論理的でストレスに強い思考方法を身につけていきます。頭のトレーニングです。

形から入ると型にはまってしまいそうな気がしますが、そのうちに内から湧いてくる個性が光ってきます。

リーダーらしい形を演じながら入り、身体と思考と心のバランスをとって鍛えていく。これはリーダー養成の世界共通の方法です。

2 行動を考える~「人は見た目が9割」~

相手にあなたの積極性が伝わり、好感を与えるような行動や動作、態度をするように心がけます。

  • 胸を張って立つ
  • 顔を上げ、姿勢を真っ直ぐに保つ
  • すぐに実行する(先延ばししない)
  • テキパキと行動する
  • 次に実行することを考える
  • 清潔にする
  • 小綺麗な服装をする
  • 良いことは真似る
  • 良いことは人に伝える
  • 相手の目を見て話をする
  • 笑顔を大事にする

そして、エチケットやマナーで言われるように、TPO(時間、場所、目的)を考えて行動することです。

https://www.saibouken.or.jp/archives/3302