2 選択肢も出てこないとき
第一の判断は、行動するかしないかです。
行動しないと決めれば、それでお終いです。行動しないという選択肢を忘れてはいけません。
次に、行動しなくてはならないが、いよいよ切羽詰まって、時間なくてアイデア(選択肢)が出てこないとき、どうすれば良いか。
① 「Ⅰ 役割分析」に基づいて、何か一つ、行動案を決める。直感で構いません。
② その案と比較検討するのに有利な案を二つ、決める。
いずれも目標達成可能だが、最初に決めた行動案の右と左、上と下、最良と最悪・・・という感じで特性を比較しやすい案を出します。
敢えて、正規分布の図で表せば、直感で選択する案は大体がオーソドックスな案なので、それと比較検討して、特性を明らかにするために特徴のある案を列挙する、というイメージです。
③ 「1 案の選択に迷ったとき」と同じように、比較検討する。
三番目に、経営戦略として使われる手法です。
自分の強みと弱みと、外部環境の機会と脅威を組み合わせるものです。強みを活かして機会(チャンス)を追求しようとする考え方です。
良い(有利) | 悪い(不利) | |
内部環境 | 強み | 弱み |
外部環境 | 機会(チャンス) | 脅威 |
分かりやすい考え方なので、これで数個の選択肢を出してから、分析するのも良いでしょう。
3 切羽詰まって、これ以上にないと思われる困難(悪い局面)に直面したとき
苦しいほうの選択肢を選ぶこと、これが結論です。
選択する余地(余裕)があるときには、やりたいと思う選択肢、楽しいと感じる選択肢を選ぶ方が、より積極的に、集中力が発揮できて良いのですが、これ以上ないほどどうしようもない悪い局面に立ったときには、苦しいほうの選択肢を選ぶことが答えになります。
理由は、
① 一度、楽な選択肢を選んだら、次にくるもっと苦しい状況に耐えられない。
② もし競争相手がいたならば、競合する可能性が高い。
③ もし敵がいたならば、待ち受けしている可能性が高い。
あなたがアイデアの選択に困ったときは、正しい答えのないときです。
そのときの正しい答えは、あなたが選択して実行する選択肢しかないのです。
覚悟を決めること、これが究極のレジリエンスです。