1 判断の基準
時間がないときこそ、「時間を基準に」仕事をします。
完璧を追求しても間に合わなければ何の役にも立ちません。良いか悪いかよりも、間に合うことを優先します。
最良の選択を追求するよりも、最悪の事態を避けることが重要です。
最悪の選択肢でなければ、どんな選択肢を選んでも同じだと考えて、ただひたすらに対策、処置をして、実行できるようにします。
2 手順
① 準備を含めて、「実行に必要な時間」を優先的に決める。
② 「何時までに、何を決きめなくてはならないか」を決める。
③ 時間に間に合うように、意志決定要領と実行要領を逆行的に決める。
④ 実行要領を決心した要因(理由)を明らかにする。
⑤ できるだけ多くの予備を持つ。
⑥ 決心した要因(理由)に変化があった場合は、直ちに、決心(方針)を変更する。
⑦ それ以外は、結果が出るまで、方針を変えない。
3 結節を見つける
「実行に必要な時間」を優先的に決め、そのための意志決定の時間を決めます。
業務遂行と目標達成に向けた段階区分(ステップ)が“結節”で、このなかから重要な節目となる時間を業務遂行の基準にします。
この“結節”ごとに達成しておくべき目標が、中間目標です。
- 人間には、生活の結節があります。
起床、食事、睡眠
- 勤務の結節があります。
始業、休憩、終業、休養
- 計画等の業務遂行上の流れの結節があります。
計画等策定作業、報告、関係者との連絡調整、会議、命令指示、
調達及び配分、金品の受け払い
- 命令指示を受けた後の、実行上の結成があります。
実効要領の検討、物の準備、命令指示、移動
- 実行に要する時間があります。
4 一度、実行に取りかかったら、一意専心、目標を達成することだけを考える。
この際、現場の士気高揚を重視する。
5 実行要領を決めた要因(理由)に変化があった場合のみ、決心を変更する。