2021年から、防災に関する人材育成を目的とした、名古屋市の防災トップマネジメント講師・コンサルを実施しています。

今回は、区本部運営訓練トップマネジメント研修を担当しました。

既に、一般的な災害の初動において、リーダーシップを発揮するためにポイントとなる事項については、名古屋市の「防災マニュアル」等を題材として研修を終了しているので、今回は、南海トラフ地震(最大規模)を想定したワークショップ形式の研修になります。

任務分析では、名古屋市行政の全般構想(名古屋市国土強靭化地域計画、名古屋市総合計画等)の下における区長の災害対応への期待度と重要性について強調し、任務に基づいて考察すること、各区の特性に応じて具体的に考察することの必要性や意義について理解していただいた。

状況判断では、リーダーシップを発揮するためには、明確な方針、任務付与、実施要領の説明等を明確に示すこと(企図を明示すること)の重要性について、理解していただいた。

まとめとして、区の災害対応能力向上のためには、日常の業務を通じた努力の積み重ねが必要で、以下の三つがポイントになることをお話して、まとめとした。

  • 職員本人及び家族の防災意識・安全意識の向上を重視すること
  • 業務を通じて、区民の役所に対する信頼感を醸成すること
  • 要配慮者への安全確保施策(準備)の徹底を図ること