名古屋市港区と西区の区本部訓練を視察しました。
今年、区本部訓練のガイドラインを部外に委託して作成し、その訓練ガイドラインにしたがって訓練を実施された。
その訓練を視察、講評した。
【港区(7.2.9)】

自治体の訓練は、訓練委使用できる時間が極めて制約される。そのなかで効率的に訓練を実施し、区本部の動きを理解させ、機能強化を図ろうとする目的で実施された。
参加職員は、極めて熱心に取り組んでいて、最後に参加者の所見を聞くと、問題点を的確にとらえ、端的に改善意見が述べられていたことからも、有意義な訓練であったと思う。
区本部訓練の成果を積み上げて、訓練ガイドラインをより使いやすいものに改訂するよう提言した。その内容の要点は以下の通り。
- 区本部の目的と意義を訓練ガイドラインに明記し、周知すること
- 区本部内の業務系統にしたがって、情報の流れを明確に示すこと
- 区本部各班を統制する役割を明確にすること
- 時間経過にしたがってクロノロジーにまとめて記録する要領を決めておくこと
- 皆が共有すべき情報を決め、区本部内への掲示を準備しておくこと
【西区(7.2.26)】


災害対策本部等の訓練をすると、どうしても訓練の焦点として「本部会議」を見せたがるのだが、職員数2~300名程度の組織の本部であれば、わざわざ会議などする必要はなく、本部(指揮所)で関係者が直接調整し、直ちに意思決定するのが適当だ。
そのくらいの訓練練度を目標にしてもらいたいものだ。