3月
『仏蘭西料理と私』~No53 結構毛だらけ、ネコ灰だらけ~【龍圡軒 四代目店主 岡野利男シェフ】
《私たちの年代では、この言葉を聞くと懐かしさを覚える「結構毛だらけ、ネコ灰だらけ」。明日は明日の風が吹くとクヨクヨせずに歩いて行く、寅さんの顔が浮かんですっと肩の力が抜けるような気がする魔法の言葉。 最近は、原因がどうだ […]
《私たちの年代では、この言葉を聞くと懐かしさを覚える「結構毛だらけ、ネコ灰だらけ」。明日は明日の風が吹くとクヨクヨせずに歩いて行く、寅さんの顔が浮かんですっと肩の力が抜けるような気がする魔法の言葉。 最近は、原因がどうだ […]
《“その世界”の人と間違われる人がいる。顔がごついとか、押しが強いとかという問題ではない。何回か、そういう場面に遭遇したが、シチュエーションが共通している。 最初に非礼なのは先方で、注意するのがこちら側。 「静かにしなさ […]
《毎回の標題は、私が岡野さんのエッセーに目を通して、感じたことを掲げさせていただいている。今回、感じたのは「感謝」。 もともと「感」は、さかのぼれば、神の意に感応する、神意を動かすという意味からきていて、心を動かす、感じ […]
《富士学校の普通科部長に着任したとき、毎朝部員が3分間スピーチをする恒例になっていた。毎回、部長がコメントすることになっているというので、3分間スピーチにコメントは入らないだろうと言うと、それもまた恒例で、話の長い人は1 […]
《よく、目標を持ちなさい、夢を持ちなさい、という話を聞いた。そのたびに、目標や夢を語る人たちが羨ましく、自分も何かそういう語れるものを持ちたいものだ、「目標って何だろう」「夢ってなんだろう」「目標も夢もないってつまらない […]
《私の母も「抜けるような青空で、暑かったことだけを覚えている」と言っていた。 毎年、8月になると憂鬱な気分にさせられる番組ばかりが流れてくるのは、あまり好きではない。子供の頃、高度成長期の、日本全体に元気があふれていた時 […]